英語の前置詞、使いこなすの難しいと感じていませんか?
数が多いですし、日本語感覚とは違うので覚えるのも大変かもしれません。しかし、前置詞を使いこなせると、英語の表現がグッと広がります。
この記事ではよく使われる前置詞の種類を、イメージ(画像)を交えながら解説しています。
これを機に前置詞の理解を深めて、あなたの英語力をアップさせていきましょう。
まずは、英語における前置詞とは何かについて、改めてお伝えしていきます。さっそく見ていきましょう。
前置詞とは名詞の前に置く言葉で、場所や時間など、名詞の意味を補う役割を持ちます。
英語における前置詞には「on」や「in」など一つの単語で機能する「単一前置詞」がありますが、それ以外にも以下の前置詞があります。
言葉を知らなくても英会話において困ることはありませんが、知識の幅を広げるためについでに覚えておきましょう。
単一前置詞とは、一つの単語だけで機能する前置詞を指します。
例えば上記でお伝えした「on」や「in」以外にも、以下のようなものがあります。
よく使われる前置詞については、この記事の後半の「よく使われる前置詞の種類についてイメージと一緒に解説」の章でお伝えします。
二重前置詞とは、「前置詞 + 前置詞」で一つの意味を持つ言葉です。前の前置詞が、後ろの前置詞を含めた文を目的語として扱います。
たとえば、二重前置詞には以下のようなものがあります。
群前置詞とは、二つ以上の単語がつながることで、一つの前置詞の役割を持つ言葉です。
二重前置詞は二つの前置詞から成る前置詞でしたが、群前置詞は形容詞や副詞、接続詞などから成る前置詞を指します。
たとえば、群前置詞には以下のようなものがあります。
この記事では「単一前置詞」について詳しくお伝えしていくので、ここでは「二重前置詞と群前置詞という言葉があるんだー」くらいの理解で構いません。単一前置詞さえ押さえておけば日常英会話で困ることはありません。
さて続いては、よく使われる前置詞の種類について、イメージを交えながらお伝えしていきます。
この章では、よく使われる前置詞の種類について、イメージと一緒に解説していきます。
解説する前置詞は、以下の31種類です。
アルファベット順に一つずつ紹介していきます。
意味を覚えるだけではなくて、イメージも一緒に覚えていきましょう。
「about」は、以下のような意味があります。
対象の周辺を表しているイメージです。そこから「およそ~」という意味や「~について」という意味が生まれました。
以下、about を使った例文です。
「above」は、以下のような意味があります。
基準よりも高い位置にある、というイメージです。
以下、above を使った例文です。
「across」は、以下のような意味があります。
平面上を、Aという地点からBという地点にまっすぐ横切るというイメージです。
以下、across を使った例文です。
「after」は、以下のような意味があります。
「Aの後ろ、Aのあと」というイメージで、順序や時間の後ろのことを表します。そこから「~を追って」「~を求めて」という意味が生まれました。
以下、after を使った例文です。
「against」は、以下のような意味があります。
AとBが対立もしくは反対しているというイメージです。元々は「何かに逆らって力や圧力を加える」という意味があります。
以下、against を使った例文です。
「among」は、以下のような意味があります。
同質のものに囲まれているイメージで、そこから「~の間に」「~の中に」「~に囲まれて」という意味になります。通常、3つ以上のものに囲まれている場合に使われますが、「among the people(大衆の間で)」のように、数が明確でない場合にも使われます。
以下、among を使った例文です。
「around」は、以下のような意味があります。
対象の周りをぐるっと一回りするイメージです。また回る動きだけでなく「周りを取り囲んでいる状態」というイメージもあります。
以下、around を使った例文です。
「as」は、以下のような意味があります。
色々と選択肢がある中の一つというイメージです。
少し分かりにくいかもしれないので、as を使った以下の例文を見てみましょう。
彼はセールスマンでもなく、看護士でもなく、教師でもなく、エンジニアとして働いています。as は色々考えられるものの中の一つ、というイメージなのですが理解できたでしょうか。
「at」は、以下のような意味があります。
時間や場所の「ある地点」を指すイメージです。具体的な時間や場所を指すこともありますし、抽象的な物を指す場合もあります。
以下、at を使った例文です。
「before」は、以下のような意味があります。
「Aの前」というイメージで、順序や時間の前のことを表します。場所に対しての「前」という意味は持たず、あくまで順序や時間を表す言葉です。
以下、before を使った例文です。
「behind」は、以下のような意味があります。
場所や位置の「後ろ」「背後」というイメージです。また転じて「~を支持して」という意味も持ちます。
以下、behind を使った例文です。
「below」は、以下のような意味があります。
基準よりも下の位置にある、というイメージです。上下や高低の位置関係を指します。
以下、below を使った例文です。
「beside」は、以下のような意味があります。
対象と並んでいる、隣にくっついているというイメージです。
以下、beside を使った例文です。
「between」は、以下のような意味があります。
2つの対象物の間、というイメージです。この場合の対象は、人や場所、時間や数量などがあります。
以下、between を使った例文です。
「beyond」は、以下のような意味があります。
何かを越えた向こう側というイメージです。時間や場所だけではなくて、「範囲」や「限界」を越える場合にも使われます。
以下、beyond を使った例文です。
「by」は、以下のような意味があります。
「そばに」「~に近接して」というイメージです。時間の場合「~時までに」という期限を表します。また「~によって」という手段や方法を表すこともあります。
以下、by を使った例文です。
「during」は、以下のような意味があります。
「特定の時間内」というイメージです。「その期間の間じゅう」や「その期間の間のある時」という意味を持ちます。
以下、during を使った例文です。
「for」は、以下のような意味があります。
「目的地に向かっているが、到着していない」というイメージです。時間の場合、かかった時間を意味します。
以下、for を使った例文です。
「from」は、以下のような意味があります。
「起点・出発点」というイメージです。具体的な起点だけではなく、出身や材料、原因などの抽象的な起点なども表します。
以下、from を使った例文です。
「in」は、以下のような意味があります。
「空間や周りを取り囲まれた場所の中」というイメージです。入れ物の中に物がある、とイメージすると分かりやすいかもしれません。物理的な空間以外にも、抽象的な空間を意味する場合もあります。
以下、in を使った例文です。
「into」は、以下のような意味があります。
「in」と「to」をあわせた接続詞で、「空間の中へ移動する」というイメージです。「in」と同じく、物理的な鵜空間も抽象的な空間に対しても使えます。
以下、into を使った例文です。
「near」は、以下のような意味があります。
「対象の近くに位置している」「対象から離れていないところにある」というイメージです。場所だけじゃなく、時間に対しても使えます。
以下、near を使った例文です。
「of」は、以下のような意味があります。
「ある属性の一部」というイメージです。転じて、「材料」や「原因」の意味も持ちます。
以下、of を使った例文です。
「off」は、以下のような意味があります。
「接していたものから離れる」というイメージです。「分離」を意味し、「接触」とは逆の意味です。
以下、off を使った例文です。
「on」は、以下のような意味があります。
水平、垂直方向を問わず「面に接している」というイメージです。たとえば、天井に設置されているシャンデリアはぶら下がっているように見えますが、天井に面しているため「on the ceiling(天井にある)」と表現します。
以下、on を使った例文です。
「over」は、以下のような意味があります。
「下にある対象に接触しない上方」や「弧を描くように対象の上の方を越えていく」というイメージです。全体を覆うという意味も持ちます。
以下、over を使った例文です。
「since」は、以下のような意味があります。
動作や状態などが、過去のある時点から現在まで継続しているというイメージです。
以下、since を使った例文です。
「through」は、以下のような意味があります。
「立体的な空間を、入口から出口まで通り抜ける」というイメージです。転じて、「ある動作が終了する」という意味も持ちます。
以下、since を使った例文です。
「to」は、以下のような意味があります。
あるものが対象物に向かって進み、最終的にたどり着くイメージです。動作を表すこともあれば、目的や目標に向かうことを表す場合もあります。
以下、to を使った例文です。
「under」は、以下のような意味があります。
「何かの下にある」というイメージです。「上から全体を覆う」の反対の意味となります。
以下、under を使った例文です。
「with」は、以下のような意味があります。
「同調」や「同伴」というイメージです。「上から全体を覆う」の反対の意味となります。
以下、under を使った例文です。
前置詞をマスターすることで、英語の表現の幅が広がります。
前置詞をより使いこなすためにも、意味だけでなくイメージも一緒に覚えていきましょう。
もしあなたが正しい文法や表現を身に着けたいのであれば、英会話教室で学ぶことをおすすめします。
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