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リスニング・スピーキング 英会話講師が教えるTOEIC勉強方法完全版

「TOEICはどうやって勉強すれば良いんだろう?」
「効率的なTOEICの勉強方法が知りたい」

そのような悩みに答えます。

TOEICの勉強においては、何よりもTOEICの問題の特徴を把握することが重要です。なぜならTOEICには出題傾向や解き方のパターンがあり、それらを知っておくことでより高い点数を狙えるからです。

例えばリスニングのパートでは、問題の音声の前に、解き方や例題を説明する音声が流れてきます。その時に、あらかじめ設問を先読みしておけば、正解が分かりやすくなります。また、設問を解く時間短縮にもつながります。

もちろん英語力を高めることも大事ですが、TOEICの出題傾向を把握しておくことも、良い点数を取るためには欠かせません。

そこでこの記事では、TOEICの問題の特徴や、狙う点数別の勉強法などについてお伝えしていきます。

これからTOEICを受けるのであれば、遠回りな勉強をしないためにも続きをお読みください。

※この記事でお伝えする「TOEIC」は、「聞く」「読む」技能を評価する「TOEIC® Listening & Reading Test」のことを指します。

TOEIC勉強における最初にやるべきこと、心構え

TOEIC勉強において最初にやるべきことは、TOEICの問題の特徴を把握することです。どのような問題が出るのかを把握しておくことで、事前の対策ができます。

TOEICで高得点を取るには、もちろん英語の基礎力は大事です。ただ、TOEICの問題の解き方のコツやテクニックを知ることで、大幅な点数アップするケースもあります。

例えば、TOEICのリーディングに関して言えば、長文読解だからといって全文読む必要はありません。設問を先読みし、長文を読んでいる途中で答えが分ったら、そこで読むのをやめて次の設問に移って良いのです。

言われてみればなんてことないことでも、ちょっとしたテクニックが点数アップにつながります。

詳しくは後述しますが、TOEICはリスニングとリーディング合わせて200問あり、約120分で解いていく必要があります。1問あたりゆっくりと時間をかけられるわけではありません。

なので、分からないところは飛ばしたり、答えが分ったらすぐ次の設問に移ったり、全文読まないようにしたりと、「解き方」にも工夫が求められます。

そのためにも、まずはTOEICの問題の特徴についてしっかりと把握しておきましょう。

TOEICの問題の特徴について

この章では、TOEICの問題の特徴についてお伝えします。

ただ、特徴を理解するにはTOEICの参考書や公式問題集をたくさん解くことが何より重要なので、ここではポイントに絞ってお伝えしていきます。

TOEICはリスニングセクションとリーディングセクションにわかれていますが、まずはリスニングから見ていきましょう。

TOEICのリスニングセクションについて

Part1からPart4までがリスニングセクションで、約45分で100問出題されます。会話やナレーション音声を聞いて、各設問に答えていきます。

リスニングセクション
 Part1  写真描写  6問  1枚の写真について、4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。
4つの説明文のうち、写真を最も的確に描写しているものを選ぶ。
 Part2  応答問題  25問  1つの質問または文章と、それに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。
設問に対して最もふさわしい答えを選ぶ。
 Part3  会話問題  39問  2人〜3人の会話が1度だけ放送される。
会話を聞き、設問と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選ぶ。
 Part4  説明文問題  30問  アナウンスやナレーションのような音声が1度だけ放送される。
音声を聞いて、設問と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選ぶ。

Part1のリスニングセクションの特徴

Part1は写真描写問題です。TOEICの最初のパートということもあり、文章は比較的少なめで簡単です。頻出単語の発音や意味などをしっかりと覚えておくことが、スコアアップにつながります。

Part2のリスニングセクションの特徴

Part2は応答問題で、短い質問が出されます。最初の疑問詞(WhereやHowなどの6W1H)をしっかりと聞き取ることが、スコアアップの秘訣です。

Part3のリスニングセクションの特徴

Part3は会話問題です。2人〜3人の会話音声が流れます。スコアアップのポイントは、設問を先に読んでおくことです。設問を先読みすることで「どんな内容の会話なのか」を理解しやすくなり、正答率アップにつながります。

Part4のリスニングセクションの特徴

Part4は説明文問題です。Part3と違って、1人の話者がトークをする内容になっています。トークの内容は留守番電話やツアー旅行ガイダンスなど複数あるため、最初に設問を読んでおき、どんなテーマのトークなのかを予測しておくことが重要です。

TOEICのリーディングセクションについて

Part5からPart7までがリーディングセクションで、約75分で100問出題されます。印刷された問題を読んで、設問に答えていきます。

リーディングセクション
 Part5  短文穴埋め問題  30問  不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選ぶ。
 Part6  長文穴埋め問題  16問  不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選ぶ。
 Part7  1つの文書
複数の文書
 29問
25問
 各文書と設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選ぶ。

リーディングセクションPart5の特徴

Part5は、短文の穴埋め問題です。リーディングの最初のパートということもあり、他のパートよりも比較的簡単な内容になっています。

センター試験と同程度の文法知識があれば、満点を狙うことができるレベルの問題です。品詞の問題が多く出る傾向があるため、頻出単語の品詞のパターンをおさえておきましょう。

Part6とPart7は長文問題なので、Part5はなるべく早く解くことが、全体のスコアアップにつながります。

リーディングセクションPart6の特徴

Part6は長文穴埋め問題です。長文を読み、空欄に当てはまる最も適切な文章を選んでいきます。

スコアアップのコツは、全体を読もうとしないことです。空欄の前後を読めば、答えがわかるケースがあります。

次のPart7は問題数が合計54問と多いため、出来ればPart6も素早く解きたいところです。

繰り返しますが、空欄の前後を読めば答えられる場合があります。全文読んでいると時間が足りなくなるので、素早く回答していきましょう。

リーディングセクションPart7の特徴

Part7は1つの文書もしくは複数の文書からなる、長文読解です。合計で54問と設問が全Partの中で一番多く、集中力と根気がより一層試されるパートでもあります。

スコアアップのポイントは、設問から先に読むことです。設問を読んだ上で長文を上から読んでいくことで、全文を読まずとも答えが分かるケースがあります。

時間との戦いでもあるので、途中で答えが分かったら読むのをやめ、次の設問に移っていきましょう。

またTOEIC全体に言えることですが、当然、単語や表現などをたくさん知っている方がスコアアップにつながります。

TOEICの問題集をひたすら解くだけではなく、単語や表現、もちろん文法などもしっかりと抑えていきましょう。

続いて、各目標スコアごとの勉強法についてお伝えしていきます。

具体的なTOEIC勉強方法(600点を目指す初心者向け)

TOEIC600点を目指すための勉強法を、「単語」「文法」「リスニング」「リーディング」の4つに分けてお伝えします。

単語

TOEIC600点を目指すためには、高校基礎レベルまでの単語をしっかりと覚えるようにしましょう。

また、TOEICはビジネスシーンの設問もあるので、TOEICに頻出するビジネス英単語もおさえておくことが重要です。

どの点数を目指すにしても、知っている英単語数が多ければ多いほど、高い点数を取りやすくなります。

単語さえ知っていれば解ける設問もあるので、単語をひたすら覚えていきましょう。TOEICの問題集も解いて、よく出る単語を把握しておくことをおすすめします。

文法

TOEIC600点を目指すには、中学レベルの英文法をしっかりと固めておきましょう。単語は高校レベルのものも出ますが、文法は難解なものは出ません。

一般で使われるような分かりやすい文法が使われるので、中学で学ぶ英文法をおさえておけば、スコアアップが期待できます。

例えば、「助動詞(canなど)の後は動詞の原形が来る」という基本的な文法を理解しているだけで答えが分かる設問があったりします。

単語と同じく、知っていれば正解が分かる問題は少なくありません。なので、中学レベルの基本的な文法を抑えておきましょう。

また、TOEICでは以下のような文法が出題される傾向があります。

  • 時制
  • 品詞
  • 助動詞
  • 受動態
  • 関係代名詞
  • 動名詞/不定詞
  • 前置詞
  • 接続詞
  • 五文型

これらの基本的な文法を理解しましょう。またTOEICの問題集も解き、問題のパターンにも慣れていくことが大事です。

リスニング

先ほどお伝えしたように、中学レベルの基礎英単語や、TOEICに出やすい単語などをしっかりと覚えていきましょう。単語を覚えておくことで、リスニングのスコアがアップしやすくなります。

そして単語は目で見て覚えるだけではなくて、声に出して発音も磨くことをおすすめします。なぜなら単語の意味は知っていても、発音を知らなければ、その英単語を聞き取れないためです。

今ではGoogleで単語を検索すれば、音声を聴くことが出来ます。無料で出来るので、手元にCD等がない場合は試してみて下さい。

また音声は基本的に単語ではなく「文」で流れるため、単語の音声を聞いて学ぶだけではなくて、会話やトークなどの音声も繰り返し聞いて慣れておきましょう。

リーディング

リーディングにおいては、先ほどお伝えしたように文法をきちんと勉強しておきましょう。文法を知らなければ、正しく英文を読むことはできません。

また長文読解はPart6とPart7で合計70文もあるため、「素早く読む」ことも重要になってきます。素早く読むには「多読」が効果的です。TOEIC問題集を何度も読み、「英文を読む」ことに慣れていきましょう。

読むスピードが上がれば、1問にかける時間も短縮され、より多くの設問を解けることに繋がっていきます。

またリスニングパートでも言えることですが、音声や英文などを全部理解できなくても大丈夫です。ある程度の意味が推測出来れば、文脈から答えが分かる場合もあります。

TOEICは990点満点なので、600点を目指す場合は390点は間違えても大丈夫です。

分からない問題が出てきても焦る必要はありません。落ち着いて解いていきましょう。

公式問題集を何度も解くことがスコアアップのカギ

どんな点数を目指すにしても、TOEICの公式問題集を何度も解くことが、スコアアップに欠かせません。

なぜなら、出題傾向をある程度掴めるようになるからです。

先ほどもお伝えしたように、各Partには出題傾向があります。過去の問題と同じようなパターンが出題されることもあるため、公式問題集を解いておくことに越したことはありません。

また、公式問題集を何度も解くことで、時間配分の感覚も身についてきます。

市販の公式以外の参考書でも勉強は出来ますが、必ず公式問題集でも勉強するようにしましょう。

具体的なTOEIC勉強方法(700点を目指す中級者向け)

続いて、TOEICで700点を目指す勉強法についてお伝えします。

先ほどの600点を目指す勉強法を踏まえた上で、以下お読みください。

単語

TOEIC700点を目指すにしても、英単語をより多く覚えることの重要さは変わりません。

高校基礎レベルの英単語だけではなく、ビジネス英単語も繰り返し覚えて、知っている単語数をより増やしていきましょう。

文法

中学レベルの英文法を抑えたら、とにかく問題集をたくさん解いていきましょう。英語の基礎力を鍛えることも大事ですが、TOEICの出題パターンに慣れておくこともスコアアップには欠かせません。

リスニング

700点以上取るためには、流れてくる音声をほぼ完ぺきに理解できるくらいの「聞く」能力が求められます。

TOEICの公式問題集を何度も繰り返し解き、音声に慣れておきましょう。

またリスニングの勉強をする際は、ただ音声を聞き流すのではなくて、音声の後に続いて発話する「シャドーイング」も行ってみて下さい。

リーディング

リーディングでは、たとえ分からない表現や単語があったとしても、前後の文脈から意味を推測できるくらいの実力を身に着けておくことが理想です。

リーディングスキルをより高めるに多読を何度も行い、「長文を読んで問題を解くこと」の体力を付けておきましょう。

また繰り返しにはなりますが、スピーディーに解いていくためにも、TOEICの公式問題集を何度も解いて、出題パターンに慣れておきましょう。

具体的なTOEIC勉強方法(800点以上を目指す上級者向け)

TOEICで800点を目指す勉強法についてお伝えします。

単語

800点以上を目指すには、やはり知っている単語が多ければ多いほど有利です。

単語単体で覚えるだけでなく、派生語や関連語なども覚えて、より多くの単語を頭に入れておきましょう。

単語帳を何度も繰り返し読んだり、勉強中に分からない単語が出てきたらすぐに辞書で調べたりして、とにかく一つでも多くの単語を覚えておくことが高得点につながります。

文法

700点を目指す勉強法でもお伝えしましたが、中学の基本的な文法を理解したら、とにかく問題集を何度も解いていきましょう。

リスニング

800点以上を目指す場合は、リスニング能力を高めるだけでは心もとないです。

TOEICの設問を先読みしたり、答えが分かったら全文を読むのをやめて次の設問に移ったりなど、TOEICの解答テクニックもしっかりとおさえておきましょう。

リーディング

リーディングにおいても公式問題集を何度も解き、長文に慣れて、出題傾向もおさえておきましょう。

またリスニングにも言えることですが、公式問題集で勉強する時は、本番と同じような環境で問題を解いてみて下さい。リスニングからリーディングまで、120分の制限時間の中で問題を解くという練習です。

TOEICはリスニングとリーディング合わせて約120分あり、途中休憩はありません。後半になるほど集中力が切れやすいため、本番の試験環境に慣れておかないと、解くスピードが失速する場合があります。

短距離走だけ練習しても長距離走に慣れないのと同じで、各パートを休み休み解いても、TOEIC本番では力を発揮できないかもしれません。

なので、TOEICの公式問題集を解く際は、各パートごとに解くのではなく、リスニングからリーディングまで一気に解くようにしましょう。

以上、各目標点数ごとの勉強についてお伝えしました。

まとめ

TOEICの勉強法は、まずはTOEICの特徴や出題傾向を把握することが大事です。その上で、単語や文法などを勉強し、公式問題集を解き、リスニングやリーディングに慣れていくことが重要です。

英語力を高めるだけではTOEICの高得点は狙えませんし、TOEICの解答テクニックだけを身に着けてももちろん高得点は狙えません。

なので、英語力を鍛える勉強と、TOEICの出題パターンに慣れることを並行して行っていきましょう。

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