「TOEICの点数(スコア)は、どれくらいを目指せば良いのか?」
「TOEICで点数が出たけど、どれくらいのレベルなのか?」
そのような疑問に答えます。
この記事では、TOEICの点数毎の実力の目安についてお伝えします。あなたがどれくらいのレベルなのかをチェックしてみて下さい。
また「転職に有利な点数」や「新卒の就職時に有利な点数」等の目安も後半でお伝えしているので、興味がある場合は目を通してみて下さい。
それではTOEICの点数毎の実力の目安についてお伝えします。
※この記事でお伝えする「TOEIC」は、「聞く」「読む」技能を評価する「TOEIC® Listening & Reading Test」のことを指します。
「TOEIC® Listening & Reading Test」の点数分布は、以下のようになっています。
よって、この記事では「リスニング」と「リーディング」に分けて、点数毎の実力の目安についてお伝えしていきます。
また実力の目安については、TOEIC公式の「レベル別評価の一覧表」を参考にしています。
まずは、TOEICのリスニングの点数毎の目安を見ていきましょう。
リスニングの点数が495~375の実力の目安は以下の通りです。
英語での会話をより正確に聞き取れる実力を備えているため、海外の方への適切な接客やより良い受け答えが期待できると言っても良いでしょう。
難しめの構文や単語は正確にヒアリングできない場合もありますが、文脈から相手の意図を察することが可能です。
海外の方を相手にする仕事を目指す場合は、この点数を目指していきたいところです。
リスニングの点数が370~275の実力の目安は以下の通りです。
比較的簡単な語彙や構文であれば、話の内容を理解できる程度の実力を備えています。
日常会話レベルであれば支障はありませんが、ビジネス英会話になると少々不安です。相手の情報を正確に聞き取れなければ、トラブルに発展する可能性もあります。
なので、外資系や海外部門の仕事を視野に入れているのであれば、もっと点数を伸ばす必要があります。
リスニングの点数が270~5の実力の目安は以下の通りです。
写真と一緒に説明されたり、何度も説明されたりする英文の場合は、なんとか理解できる程度の実力です。
ただし基本的に語彙力が足りておらず、質問や会話の意図を聞き取れません。
日常会話すらスムーズに行えない場合があるため、もし英語を使う仕事を希望するのであれば、もっと努力してスコアを上げていく必要があります。
続いて、TOEICのリーディングの点数毎の目安を見ていきましょう。
リーディングの点数が495~425の実力の目安は以下の通りです。
難しすぎる表現や単語につまづくことはあります。ただ、基本的な文法構造を理解しているため、多少知らない表現があったとしても、書かれている内容を詳細に推測することが出来ます。
新聞や雑誌など日常で目にする英文に限らず、仕事上での英文メールや資料なども、詳細にわたって理解する実力を備えていると言えます。
リーディングの点数が420~325の実力の目安は以下の通りです。
完ぺきとは言えないまでも、よほど難解な文章でない限り、内容を読み取れる実力を備えています。
ただし、海外の新聞や資料など、長文で難しめの文章には苦戦する可能性があります。外資系や国際部門で働きたいのであれば、さらなる点数アップを目指したいところです。
リーディングの点数が320~225の実力の目安は以下の通りです。
比較的簡単な文章であれば、読み取れる程度の実力です。
長文読解や、レベルの高い単語や表現が出てくると、正確に意味を読み取ることが出来ません。
日常生活では支障がなくても、業務には支障が出るレベルとも言えます。もし海外勤務や英語を使った仕事を希望するのであれば、リーディングの練習を重ね、実力アップが求められます。
リーディングの点数が220~5の実力の目安は以下の通りです。
単語や文法などの知識が不足していて、文章を正確に読み取れないことが多くなります。
基本的な文法を理解しきれていない可能性もあり、英文でのコミュニケーションも満足に取れません。
日常的なコミュニケーションですら円滑に行えないため、ビジネスにおいても支障をきたしてしまいます。
以上、リスニングとリーディングの、点数毎の実力の目安についてお伝えしました。
上記を踏まえ、TOEICの点数は実際にはどのように評価されるのかを、「転職編」と「就職編」で分けてお伝えします。
TOEICの点数が何点以上なら転職に有利なのかは、一概には言えません。なぜなら、業界や業種、また各企業によって、英語を求めるレベルが異なるからです。
英語を必要としない企業であれば、TOEICの点数は関係ありません。ただし職場で英語を使う機会がある企業であれば、当然TOEICの点数は転職時に見られます。
細かい点数はあなたが希望する企業の採用情報を見て頂くとして、ここでは一般的なTOEICの評価についてお伝えしていきます。
「TOEIC Programを活用している企業・団体における英語教育、英語活用の実態調査」によると、英語を使用する部署の中途採用者に求められる点数の平均は「620点」でした。
このことから、転職時に有利となる基準は620点と考えて良いでしょう。もちろんそれ以上高いに越したことはないですが、これからTOEICを受けるのであれば、620点が目安となります。
ただし海外赴任の仕事となると、求められる点数は635点と若干高くなります。
あなたがどんな仕事を希望しているかによって、求められる点数は変わってきます。なので、上記はあくまで参考値として捉えて下さい。
「上場企業における英語活用実態調査-2013年」によると、国際部門において、円滑な業務遂行に必要なTOEICの平均点数は「750点」となっています。
ただし、先ほどお伝えした「リスニング」と「リーディング」の実力の目安によると、リスニングは375点以上、リーディングは425点以上の実力がないと、業務に支障をきたす場合があります。
よって外資系や国際部門の仕事を希望する場合は、750~800点以上が目安となります。ただし繰り返しますが、各企業によって求めるレベルは異なりますので、あくまで参考としてください。
また外資系や国際部門の仕事は、「聞く」「読む」以外にも、「話す」「書く」といった英語の技能が求められます。
希望する企業の採用情報を確認し、求められる技能を事前に伸ばしておきましょう。
「TOEIC Programを活用している企業・団体における英語教育、英語活用の実態調査」によると、新卒採用者に求められる点数の平均は「545点」となっています。
そのことから、545点が就職時における強みになるかどうかの目安となります。なので、もしTOEICが545点以上であるのなら、履歴書に記載するべきです。
ただしそれ以下の場合は、ムリに記載する必要はありません。低すぎる点数は強みにならないからです。
しかし繰り返しますが、各企業によって新卒に求められるTOEICの点数は異なります。なので上記はあくまで参考にしつつ、より高い点数を目指していきましょう。
TOEICの点数毎の実力の目安は、以下の通りです。
そして、もしあなたが英語を使う一般的な企業に転職したい場合は、リスニングとリーディング併せて620点以上が目安となります。外資系や国際部門の部署であれば、750~800点以上はとりたいところです。
また、あなたがこれから就職するのであれば、545点以上取れば就活に有利に働く可能性があります。
ただし、どちらも各企業によって求められるレベルが異なります。なので、あくまで上記は参考にしつつ、希望する企業の募集要項を見て、求められるTOEICの点数を目指していきましょう。
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