ビジネスの場で、英語で自己紹介をするのは緊張するものです。あなたもこれから英語で自己紹介する予定があるのなら、不安に感じているかもしれません。
ただ、安心してください。予め英語での自己紹介の練習をしておけば、スムーズに自己紹介できるどころか、相手に良い印象を与えられるものです。会話が弾んで、新たなビジネスにつながるかもしれません。
そこでこの記事ではビジネスシーンを想定して、英語での自己紹介のコツや、自己紹介の例文などをお伝えします。
自分の自己紹介を完成させて、何度も練習して、スラスラと言えるように準備しておきましょう。
ビジネスシーンで英語で自己紹介する場合のコツは、以下の3つです。
1.自信があるように話す
2.ゆっくりと名乗る
3.何度も練習してスムーズに言えるようにしておく
詳しくは一つずつお伝えします。
自己紹介は「何を言うか」も大事ですが、「どのように言うか」もすごく大切です。
相手に良い印象を持ってもらうためにも、英語で自己紹介する際はこのコツを意識してみてください。
自己紹介をするときは、相手の目を見て、大きな声で自信たっぷりと話しましょう。
仮に英語が苦手であっても、堂々と自信を持って自己紹介することが大切です。なぜなら、自信を持った話し方をすることで、たとえ発音がなまっていても信頼される傾向にあるからです。
おどおどした自己紹介をしてしまうと、相手に信頼されないかもしれません。これから一緒に仕事をするパートナーであるなら、相手に不信感は与えたくないものです。
なので、たとえ英語の文法や発音などに自信がなくても、背筋を伸ばし、胸を張って、堂々と自己紹介をするように意識していきましょう。
自己紹介をする時は、ゆっくりと名乗るようにしましょう。
なぜなら日本語名は海外の方にとっては馴染みがない場合があり、うまく聞き取れない場合があるからです。
たとえば「落合(Ochiai)」という苗字は、海外の人にとって発音しづらい場合があります(「Ochiyai」だと聞き取れる人もいる)。
名前を覚えてもらうためにも、ゆっくりと分かりやすく名乗るようにしましょう。
ビジネスシーンでは、配属先の人や、新しい取引先の人たちなどと英語で自己紹介するシーンが多々あります。
なので、スムーズに自己紹介できるように練習しておきましょう。あらかじめ練習しておけば、突然自己紹介の場になっても焦らず、堂々とした自己紹介が出来ます。
以上のコツを踏まえた上で、どのような自己紹介をすれば良いのか、例文を交えながらお伝えします。
英語での自己紹介は、日本での「株式会社ABC社の田中です」のように会社から名乗るのではなく、まずは自分の名前を名乗っていきます。
以下、例文です。
・Hi, I’m Ken Sato. Nice to meet you.(こんにちは、私は佐藤けんです。初めまして)
・Hello, My name is Ken Sato. Just call me Ken.(こんにちは、私の名前は佐藤けんです。けんと呼んでください)
最初の挨拶は「Hi」や「Hello」で問題ありません。
また名前は、相手に覚えてもらうために「Hi, I’m Ken, Ken Sato.」と2回繰り返してもOKです。
そして「初めまして」ではなく「お会いできて光栄です」と、相手に敬意を払う場合は、以下の英語で表現します。
・It’s very nice to meet you.(お会いできて大変光栄です)
・It’s a pleasure to meet you.(お会いできて光栄です)
・It’s an honor to meet you.(お会いできて光栄です)
相手はあなたのことを何と呼んだら良いか分からない場合もあるため、「Just call me Ken.(けんと呼んでください)」や「Please call me Ken.」のように、呼び方を伝えてあげると親切です。
自分が勤めている会社について話す際は、「with」や「from」、もしくは「work for」を使って以下のように表現します。
・I’m with ABC Corporation.(私はABC社の者です)
・I’m from ABC Corporation.(私はABC社から来ました)
・I work for ABC Corporation.(私はABC社で働いています)
所属部署を伝える時は、以下のように「I am in the 〜 Department」を使います。
・I’m in the Sales Department.(私の所属は営業部です)
以下、部署を表す英語表現を挙げます。ただし、各会社によって表現が異なる場合があります。なので、自社の英語表記を確認しておきましょう。
・営業: the Sales Department
・営業事務:the Sales Office Department
・広報: the Public Relations Department
・情報システム:the Information System Department
・人事: the Human Resources Department
・経理: the General Accounting Department
・総務: the General Affairs Department
・マーケティング: the Marketing Department
・お客様サービス:the Customer Service Office
「in charge of 〜」を使うことで、「〜の担当」という表現ができます。これを機に一緒に覚えておきましょう。
・I’m in charge of the Customer Service Office.(私はお客様サービスを担当しています)
経歴について話す際は「have been 〜」を使って以下のように表現します。
・I have been in charge of the Marketing Department for over 5 years. (私は5年以上、マーケティング部を担当しています)
・I have been working in the Advertising industry for 10 years.(私は10年、広告業界で働いて来ました)
・I have been an engineer for about 3 years.(私はエンジニアとして約3年働いています)
「5年以上」や「約3年間」といった期間ではなくて、「2016年から」のように継続して仕事をしているニュアンスを伝えたい場合は、「for」ではなく「since」を使っていきます。
・I have been an engineer since 2016.(私は2016年からエンジニアです)
また、職種を表す表現は以下の通りです。自分の職種を英語で何と表現するのかも、あらかじめチェックしておきましょう。
・営業担当者:Sales representative
・販売員:Sales associate / Salesperson
・人事担当:HR representative
・会計係:Accounting clerk
・受付:Receptionist
・WEBデザイナー:Web designer
・ライター:Writer
・コンサルタント:Consultant
・システム管理者:System administrator
・カスタマーサービス担当:Customer service representative
現在どんな仕事内容なのかを伝える時は、相手に専門知識がない場合があるため、専門用語を使わずに、以下のように出来るだけ分かりやすい表現を心がけましょう。
・I’m a web designer. I’m creating an advertising banner.(私はウェブデザイナーです。広告バナーを製作しています)
・My job is a sale to acquire new customers.(私の仕事は、新規顧客獲得のための営業です)
また海外のビジネスシーンでは、どの会社に所属しているかよりも、自分は何者で、どんなスキルや経験があり、どのように貢献できるのか、そのような強みを明確に伝えた方が、相手に好印象を与えられます。
・I’m an Insurance salesperson and ranked first in sales last year in Japan. I will contribute to sales increase.(私は保険のセールスをしていて、昨年日本で一位の売上を上げました。売上アップに貢献します)
・The new project that I launched has made a profit of 100 million yen since its inception. I will propose a wonderful project.(私が立ち上げた新規プロジェクトは、開始から1億円以上利益を上げています。素晴らしい企画を提案します)
・I have been the leader of a sales team of 100 people. I will make a great team.(私は100人規模の営業チームのリーダーを務めてきました。素晴らしいチームを作ります)
大きな実績がなかったとしても、これまでに自分がやって来たことを自信を持って伝えましょう。
自己紹介の場で趣味を話すことで、相手から「面白い人」や「ユニークな人」、「魅力的な人」などと思われて、好印象を与えることに繋がります。
また趣味を通じてビジネス仲間が増え、新しい仕事やプロジェクトも生まれる可能性があります。
逆に「特徴のない退屈な人だ」と思われてしまうと、会話が弾まず、深い交流も生まれないかもしれません。
特別な趣味である必要はありませんが、自分の趣味をしっかりとアピールしていきましょう。
以下、例文です。
・Last year, I traveled alone in Africa over a year.(昨年、私は1年間一人でアフリカを旅しました)
・I like taking trains and have been to all stations in Japan.(私は電車に乗ることが好きで、日本にある全ての駅に行ったことがあります)
上記の例文のようにすごい趣味ではなくても、野球観戦や創作料理を作ること、釣りやバイクツーリングに行くこと、映画鑑賞やギターなど、自分が情熱を持てる趣味があれば伝えましょう。
また、人に話すような趣味がない場合は、興味のあることを少し勉強して話せるようにしておけばOKです。
例えば日本酒が好きなら、日本酒の作り方や美味しい飲み方などを本やYouTubeなどで勉強して、日本酒の魅力を伝えてみましょう。
海外の方があまり知らないような日本にまつわる話をすると、より印象に残せます。
自己紹介の時に趣味を伝えるのは、自分をアピールして、相手に「また話したい」と思ってもらうことが目的です。せっかく相手と親交を深めるチャンスなので、趣味の話題もあらかじめ用意しておきましょう。
ビジネスの場で、英語で自己紹介をする場合は、堂々と自信を持って話しましょう。堂々と話すことで信頼感を得られ、相手に良い印象を与えられます。
また、自己紹介の瞬間はいつ訪れるか分からないため、今のうちから何をどのように話すかを決めておきましょう。そして何度も練習して、スムーズに自己紹介ができるようにしてみてください。
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